278- 欧州紀行 2024 その3

さて、今回のメインであるレトロモビル。
年々集客も増加しているようで、豪勢化の一途をたどってきたこのショーだが、なんといっても夢の車たちが一挙集結するということもあるので、やっぱり楽しい。

個人的に大好きなETC(ヨーロッパツーリングカー選手権)時代のレーシングカーや、数々のプロトタイプなんかが登場するこのショーは、やっぱり今年も大盛況だった。
木曜の初日から「お前ら仕事はどうした?」と言いたくなるような様だった。

現地でちょいちょいお仕事もあったので、初日の3時くらいまではあまり会場を巡れなかったのだが、それでもいろんなクルマたちが目白押し。


やはり、レトロは楽しい。

個人的にはルノーの5が復活するので(名前だけ)、それが楽しみだったが、本体はモックのみ。そこから判断するに、私の知っているサンクには全く似ても似つかぬ姿なので、正直がっかりしたのだが、ここのところ演出のダサさが目立ったルノーにしては、結構切れ味の良いブースだった。

しかし、今ならサンクアルピーヌとか乗ってたらかっこいいだろうなあ…。ついつい思ったりしちゃいます。

こういっちゃ申し訳ないけど、日産とひっついた(日産をひっつけた)ルノーの凡庸化は目を覆うばかりで、近年ではプジョーの攻めた姿勢にやられっぱなしな印象が強かった。

新しいサンクのデザインはさほど良いとは思えないが、それでも会場になにやら勢いのようなものを感じたのは、きっといい兆しなのかもしれない。ぜひ今後に期待したいところである。

ちなみにサンクといえば、レトロフィットのEV化キットが販売されていた。

そもそもサンクの生き残り個体が少ないので、どれほど需要があるかは不明だけど、ちょっと興味がそそられた。それ以外にもメアリのEVキットもあったりと、にわかにレトロフィットEVってのは流行りになるのかもしれない…。(日本じゃ無理だろうけど)



つづく