277- 欧州紀行 2024 その2

現在日本は、未曾有の株高で盛り上がっている。
私は全く関係がないが、関係している人々はわりと盛り上がっている。

羨ましい限りだが、こればっかりは昔から興味がないので仕方がない。
一方、大変なアオリを受けているのが為替だ。

街中を見れば、恐ろしい数の観光客で賑わう日本だが、それもそのはず、ユーロは去年の2割増しになっている。

コロナ期間中120円台だったユーロも160円台で安定。前にも書いたが、欧州で暮らしていると1ユーロの感覚はおおよそ日本の100円なので、日本人が彼の地で100円のものを買うのに、160円以上するという異常事態なのだ。

オリンピックの盛り上がりはないくせに、物の値段だけはオリンピックな感じになっていて、パリでの休日は、なかなかお財布に厳しい毎日になったのは言うまでもないだろう。

三つ星程度のビジネスホテルであっても、宿泊費は工夫に工夫を重ねても簡単に20万近くの出費になるし、あろうことか、ホテル内の自販機で売っているミネラルウォーターが6ユーロ(1000円!)とかしたりする。
街中のパン屋だってこのとおり…。

閑散期とはいえ、インバウンドで盛り上がるパリではこのくらい普通なのだろうが…。

よくいくカフェの朝ご飯も、バゲットとカフェオレで4.5ユーロくらいだったのが、もう7ユーロに…。

すっかり世知辛さ満点の旅になってしまった…。

そんなこんなですっかり貧乏人根性になってしまった私に、果たしていまや貴族の集いのようなレトロモビルが楽しめるのであろうか???

つづく