Collezione TV
2025年12月10日

いまさら言うまでもないことだけど、毎年1月に開催される東京オートサロンは日本で一番盛り上がるモーターショーと言えるのではないか?その動員数よりも、熱量の高い海外からの来場客がかなり増えているのが毎回一番気になるところだ。 1983年からはじまったこのショーは(当初「東京エキサイティングカーショー」、チューンドカーの市民権取得という目的を掲げており、その意味では普通のモーターショーとは熱量が違う。 小さなチューニングショップが丹精込めて仕上げた一台には、メーカーがさらりと作るクルマとは明らかに違う重みがあり、ある意味「日本のモノづくり」的精神が最もわかりやすく垣間見ることができる場所でもあるからではないだろうか? 昨今のJDM(ジャパンドメスティックモデル)の世界的人気と相まって、こうした文化というか世界観は、世界中の有名ショーにも大きな影響を与えており、この5年ほどで世界中のいろんなタイプ…

2025年12月9日

ニューモデルの話題はどの国でも人気のコンテンツだが(日本は例外?)、イタリアの自動車メディアには結構な頻度で登場する、「妄想系」新車情報というのがある。 つまり、一部のマニアが思いあまって個人の嗜好前回で制作し、SNSにアップしたレンダリングデータをネタに記事をふくらませるというもの。 個人的には、こうしたゲリラ活動がやがてはショーモデルやデザインサンプルに昇華し、やがてはリバイバルみたいな流れというのが、実はなくはないのが欧州自動車業界だったりする。 その代表格がナンバー系フィアットである。この20年ちかく、特にCGが手軽になったことでやたらと登場するようになったわけだが、この度、70年代初頭にビッグセールスを記録した、2BOXカーの元祖とも言えるFIAT127。 ノーマルの127すら復刻されていないのに、その中でもレアなモデルといえる127Sportの妄想系レンダリングが先ごろ取り上げ…

2025年12月7日

イタリア人に限らず世界中で機械式腕時計が流行して久しい。いつも昔話をするのがオヤジの悪い癖だけど、ちょっと前までウン十万ほどで買えたモデルが今じゃ10倍だとか…。 まあ、人気のあるものには理由があり、それがもう手に入らないものならなおさらというのは当然理解できる。これはやっぱりSNS社会が生み出した情報伝播力の賜物なんだなあと納得するしかない状況だ。 以前なら専門誌でしかその存在がわからなかったモデルも、簡単にYoutubeなどで事細かに解説されちゃうから、みんなが簡単に存在を知り、それにつられて値段がつりあがってしまう。 さて、そんな中、オメガからもはや定番ともいえる季節の風物詩的なモデルが登場するらしい。ある意味、イベントとモデルの紐づけがとても上手い同社なのだけど、オメガといえばのオリンピックネタだ。 人とは違う「ちょっとした特別モデル」が大好きなイタリア人らしいとも言えるのだけど、…

わずか一ヶ月ちょい前の話なのに…。まだまだTシャツを着まくっていた10月末。それが、わずか一ヶ月ほどで大雪だったり、氷点下だったり。 昭和の人なら一度は必ず言われたことがあるだろう、 「暑いの寒いの言ってんじゃない!」 って話だけど、それにしても極端だ。何事にも程があるってヤツだ。 TVで観たアンケートだが、実に日本人の6割近くの人が「もう夏はいらない」と思っているそうだ。私もその意見に一票入れさせていただきたい。 地獄の暑さより、雪さえアホほど降らなければ、よっぽど冬で結構というタイプ。何より安心して旧いクルマに乗れるしね。 そんなわけで日本各地でも旧車イベントまっさかり。東京都内でもクラシックカーが走るイベントがあったり、人気の東京青山のイチョウ並木にも、週末となるといろんな旧いクルマたちが集まる。 やっとエアコンレスのクルマでも楽しく走れるようになったのもつかの間、早くも…

シュタイア・プフをご存知でしょうか?言いにくいったらありゃしない、この名前。 昭和の人たちなら「ああ、プフね…。」とドヤ顔をしそうな…。そうです。あのシュタイア・プフです。 お金持ち御用達、メルセデスのGクラスもこのプフ社(現在はマグナ・プフ)が生産しています。 2000年ごろまで、プフのGクラスがあったと記憶していましたが、何が一体このプフがすごいのか掘り下げてみます。 そもそもシュタイア・プフってのは、1864年創業の軍需産業 Steyr(シュタイア)社と1899年創業の Puch(プフ)社 、1902年創業、若き日のフェルディナンド・ポルシェが技術責任者を務めていたオーストリア・ダイムラー(後のアウストロ・ダイムラー)の三社が1928年に合併してできたブランドです。 ざっくり言うと、ナチスドイツの軍用車の中でも性能の良いものは彼らが製作したものです。やがて第二次世界大戦後、「オースト…

フィアット・トーロという車がある。これは南米で成功を収めている有名な中型ピックアップで。いわゆる南米生産モデル。 現行型もカッコいいのですが、「Q-Cars」が公開した動画では、この次期モデルのレンダリングが発表され、ちょっと話題になっています。 日本におけるフィアットって、小型車一択な感じが拭えないのですが、実際は多種多様なモデルを展開していますが、今後、さらなる拡充を図るため、南米モデルであるこのトーロも欧州導入が噂されています。 こうなるとヨーロッパ、中東、アフリカ、そしてやがては日本にも? なんてことをちょっと期待しちゃうじゃないですか。 公開されたレンダリングからは、現在欧州で展開が始まった「グランデ・パンダ」風のフロントマスクを備えるとされており、このデザインは今後のフィアット車における共通アイコンになるのやもしれません。しらんけど。 全長5mのピックアップですが、アメリカ車と…