Vol.157 500じゃなくてPandaが一位?

売上の話ではない。
今、イタリアで一番盗難に遭うクルマの順位が発表された。

イタリアの有名紙によると、2019年度の盗難車台数は95,403台。ちなみに日本はたったの7,143台。(ちなみに日本も2003年には6万台以上のクルマが盗難されていた)もちろん日本は海に囲まれているので海外に持ち出すにはあまりにも足がつきやすいというのもあるが、その点大陸のイタリアは不利である。

ちなみに3万台以上は24−36時間以内に戻ってくるという。それでも6万台は盗まれてしまうという計算だ。

ちなみに人気(?)一位はFIAT PANDAで11,299台。500(ベルリーナ)が7,989台。三位にはプントが続き6,664台。四位にはランチア・イプシロンが4,540台と続く。

盗難してまで窃盗団が手に入れたいクルマが500じゃなくPandaというところに、自動車大国たるヨーロッパの深みを感じる。ちなみに日本ではあまり人気のない現行モデルだが、未輸入のロングホイールベースのLをはじめ、その使い勝手やお手頃感でなかなかの人気を誇るのがPanda。

しかし、なぜかナポリでは90年代のSeicentoが未だに人気らしい(もちろん盗難対象として)。

 

この「Seicento(セイチェント)」と聞いてピンとくる人すら少ないかもしれないが、文字通りクラスの中でも目立たない、同窓会でもまったくその名前と顔が一致しないような地味なクルマがセイチェント。

90年代後半に登場したCinquecento(500ではなく数字をイタリア語で書くシリーズ)と同期。ちなみにセイチェントは600の意味。先代とは似ても似つかない、凡庸なデザインながら、実はいまだにイタリアの各都市には居なくはないという不思議なクルマ…。

まさかとは思うが、盗まれてもダメージが少ないから人気なのかもしれない…。(んなわけはない)

 

それではまた近々

 

 

A prestissimo!!