Collezione TV
2023年3月29日

Bollito Misto Vol.257 2035年までに欧州の自動車メーカーが内燃機関の製造を中止する…。 そんなニュースが聞かれて久しいが、今度は「やっぱ、あれ無理…。」というちゃぶ台返しが話題になっている。 欧州委員会で乗用車および小型商用車の新車CO2排出料をゼロにし、ハイブリッド車を含むガソリン車の販売を事実上禁止し、電気自動車や燃料電池車への移行を促す…。 というのが、EU加盟国と22年10月に合意した内容だった。 ところが、BMW社長の「いや、でもぶっちゃけEV一本にすると、値段高くなりまっせ…。」という昨年秋頃の発言以来、今年の2月くらいからドイツ勢が「e-Fuelとかはいいんじゃね?」と主張しはじめ、案の定、すぐにイタリア勢が「そーだ!そーだ!」となった次第。 世の中「EVがこれからの主流だ!」 てな論調が強いが、実際にクルマを使い倒しているヒトたちから、そんな声が聞か…

Bollito Misto Vol.256 日本人といえば、 おしとやか、控えめ、節度がある…。 なんて海外では思われているが、単に表現が下手くそなだけだと私は思っている。 アピール不足というか、大勢の前でのプレゼンテーションが実に下手くそな民族だと自信を持って言える。 その点、イタリアやフランスの連中は実に上手い。 話はもちろんクルマのことなのだが、例えば今年ルマンに久々に帰ってくるフェラーリ499P。 https://www.ferrari.com/it-IT/hypercar/articles/debutto-con-podio-per-la-499p LMHクラスというトヨタがブイブイいわせている、メーカーが車両全体を独自開発できる、技術的自由度の高いクラスなのだが、それだけ自社のブランドイメージを打ち出しやすいクラスともいえる。 なかなかトヨタに勝つのは難しいかしらと思っていたが…

2023年1月31日

Bollito Misto Vol.255 トリノといえばFIAT。トリノといえばイタリアの自動車の中心地。 まあ、もはやフィアットもステランティスグループとなり、いまや伊仏合同の企業となっている。 1983年の第一回から、かれこれ40年。このトリノのFIAT旧本社横にある、リンゴットという昔の工場施設をりようした場所で行われるノミの市、アウトモトレトロが2023年の開催を延期し、かつトリノから出て行ってしまうのだ。リンゴットとは、恐らく皆さんもご覧になったことがあると思うのだが、工場の屋上がそのままテストコースになっているという驚きの施設。 今でこそ、工場部分はホテルや商業施設になってしまっているのだが、それでもやっぱりイタリア車好きとしてはトリノに訪れるとどうしても泊まってしまうホテルの1つだった。 ここ数年の旧車ブームによって、特に珍しいランチアやフィアットなどが沢山でるこのノミの市…

Bollito Misto Vol.254 RMサザビーズといえば、いまや世界最大最高級の高級車オークションの筆頭だ。 そんなRM。昨年12月に行われたマイアミのオークションでは、なんと1980 年代から 2000 年代までのクルマ達のみが登場。ロットの販売率98%、総収益4,000万ドルを記録したそうです。 この成約率は驚くばかりですが、予測された落札価格は高目ではなく低目が多かったものの、こうしたいわゆるヤングタイマーの人気が明るみに出た形になったようです。 珍しいところではランボルギーニLM002。 安定の人気を誇るF40やF50、ポルシェの911はもちろん、AMG500SLや2.5-1.6EVOあたりのクルマも人気上昇しているようです。 とにかく、旧いクルマにこれほど長く高い人気が集まるのは、やはり本当に今のクルマのデザインがイヤなのかなあなんて思ってしまう次第。 快適性や燃費など…

2023年1月27日

Bollito Misto Vol.253 8万円…。結構な額である。厳密には600ユーロなので、8万円強だ。(1ユーロ140円計算) 速度違反や駐車違反ではない。なんと電動キックボードの違反金である。 いまや、大都市を中心に、膨大な数のシェアリングキックボードがあり、若い子達を中心に、激安の交通手段として大人気を誇っている。 なので、痛ましい事故が後を絶たない。というわけで、政府も業を煮やして様々な罰則規定を出している。 現在イタリアでは、この電動キックボード運転に免許こそ必要ないものの、14歳未満は運転禁止、最高速度は公道で20km/h、歩道では6km/h、ヘルメット着用、二人乗り禁止となっている。 まあ、そりゃそうだけど、実は日本でも恐ろしいスピードで走っているのを見たことがある。 実は、時速100キロもでるような改造を施す猛者までいるというイタリア。 Amazonなどの…

Bollito Misto Vol.252 コロナが明けたかどうか、実際は非常に微妙ながらも、公にはコロナ後初のオートサロンが1月13日からスタートした。 朝一から参加したのだが、まあ、人の多い事ったら…。みんな待ってたのかなあと思うような盛況ぶりだった。 ここ数年海外メディアやショップの人間が目立ったが、水際対策の強化前に滑り込んだであろう外国人の方々が非常に多く見受けられた。 詳細情報はネット上のいろんなところでご覧頂きたいが、ちょいと別の視点でその様子をお伝えしたい。 もともとはカスタムカーが主体の、ある意味で国際的な意味でのノミの市感溢れるイベントだったと思うが、数年前から東京モーターショーに比べ、制限が少ない分いろんな事ができると言うことも含めて、次第にメーカーの参加が増えてきたオートサロン。今や、世界中の富豪から注目される日本のカスタム業界だが、今年はコロナ明けとい…