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なにやら物騒というか、面倒なルールが海の向こうでできてしまった。 それはアメリカ、カリフォルニア州の話だけど。 同州で販売、製造されるすべての車に2027年から、パッシブスピードリミッターなるものを搭載する義務が法律で決まったそうなのだ。(正式には24年8/31までに可決されたら) ちなみに29年までに全新車の半数に、32年からはすべての車両にこのリミッターを装備しなくてはいけなくなるという。 具体的には、走行中の道路が定める制限速度を時速16マイル(26km/hほど)上回ると、音と視覚で警告するというもの。 インテリジェント・スピード・アシスタント技術とよばれる装置の装備が義務付けられる。 17年から21年までの5年間における交通事故死者の1/3がスピード違反が原因だからというのが理由だそうだが、こんな話を聞いて「あ、アレだ!」と思った昭和のドライバーも多いだろう。 かつて国産車について…

2024年6月30日

25年の春には、ランボのラインナップが結構入れ替わるらしい。 気づけばアヴェンタドールは過去のもの。ウルスはハイブリッド化され、ウラカンも生産終了。 いろんなスパイショットが見られるサイトでは、ちょこちょことスモールランボの情報が載っているが、今後はV10エンジンは廃止。V8搭載のハイブリッドに切り替わっていくという。 しばらく闘牛の名前が続いているランボですが、ウラカンの後継が「テメラリオ」という名前になるという噂があります。(商標登録したらしい) 基本はアヴェンタドールの後継、レブエルトに近いスタイルになると見られていますが、幅広、低車高、大きな翼はアイコンとして残るでしょうね。 ちょっと気になるのはV8エンジン。なんと、プラグインハイブリッドなのはともかく、レッドゾーンが10,000rpm! しかもターボが効き出すのが7,000rpmというちょっといい感じにクレイジーな設定。 ランボ…

2024年6月28日

音楽やファッションに例えるとわかりやすいと思うけど、いわゆる懐メロになる歌は、ジェネレーションによってさまざまだ。青春時代に着ていた服装というのも、やはり歳をとっても特別な存在だったりする。 もちろんクルマもそうだ(そうだったというべき?) 欧州はもちろん、この4月に幕張メッセで開催された日本の旧車イベント「Automobile Council」でも、人気があったり、すぐに売れてしまうクルマにちょっと変化がでてきた気がする。 それは戦前のクラシックカーの激減である。 これはパリのレトロモビルでもそうだったのだが、1910〜30年代に青春時代だった人というのは、現実的にはすでにお亡くなりになっており、ここ数年はその子孫の世代が先祖のお宝を守り続けているというのが実情だった。おそらくその流れはこの20年くらいは続いていた。まずは自分の思い出があり、その次に親との思い出を引き継ぐというパターンだ…

アルファ・ロメオってブランドは、「やればできる子なのに…。」の典型な気がする。 もちろんこれは個人の感想。 せっかくのかっこいいブランドなのに、なんだか定期的におかしくなる。 まあ、ディスってるわけではありませんよ。(じゃあ、「おかしい」って言うなよ…。)どんなブランドでも良いときもあれば悪いときもある。愛情表現ですよ。 自動車メーカーに限らず、売れていないときは元気がなくなるし、売れていれば、まあまあいろんな楽しいモデルが登場する。 にしてもだ。 スポーツイメージとして、ドイツのポルシェに匹敵するような古豪ブランドであるアルファ・ロメオなのに、昔からもう一つポルシェのような商売上手感が出せたためしがない。 まあ、ポルシェの場合、どんな手を使ってもサーキットで「結果」を出し続けてきたというところが大きいのだけれど、一貫してうまくこの「レース活動臭」を商品にフィードバ…

いつからか、日本ではクルマのことをモビリティと呼びたがる風潮が蔓延している。 このいつまでたっても耳になじまない言葉は「のりもの」という意味だが、正直広告代理店やムダに意識の高いメーカー担当者の自己満足でしかないことは、いまさらここで言うことでもないかもしれない。 結局のところ自動車であり、クルマなわけだ。いまさら呼び名を変えるムダに、小馬鹿にしたい感情が生まれても仕方がないと思うのだがどうだろう?だいいち、言いにくいしね。モビリティだなんて…。 電気で動こうが、アブラで動こうが、クルマでいいじゃないか。わざわざ新しい単語出すなよなと本気で思う。業界内だけで言っていてほしい単語の最右翼だ。 まあ、それはおいておこう。 イイタイコトは、クルマってのは便利で頼りになる人間の心強いサポーターだってことだ。それが可愛ければ微笑ましいし、力強ければ必要以上に頼りになるし、速いのであれば、…

自動車文化の深みを体験できるのが、欧州の蚤の市。 パリやドイツ、イタリアなどで週末の過ごし方の一つとしてメジャーなイベントとなっている旧車ショー。 こうした「クルマとの付き合い方」を日本にも広めようとスタートした「Automobile Council」。発足前から微力ながら協力させてもらった経緯もあり、毎年足を運んでいる。 昨年の4月はまだコロナ禍によるマスクの自主規制があったので、実質今年が本当のコロナ後初の開催になったともいえるだろう。 欧州に暮らしていてイチバン感じるクルマとの距離感としては、自動車には2つの側面と捉え方があると思う。 もちろん、日本でもそういう感覚を持っている人がたくさんいると思うが、ひとつは仕事や通勤のアシとしての存在と、もうひとつは自分や家族との楽しい時間をともにするための趣味のクルマという側面だ。昔の表現で言うなら、「クルマの達人」とか「遊びの達人」という言い…