生成AIだのなんだのと世の中が騒いで久しい。 平面、立体問わず、デザインという作業自体がひょっとしたらAIに取って代わられる?? なんて言われる始末だったりする。 思い起こせば、わずか2,30年前まで、自分の身の回りのプロダクトなんて物の数が知れていたが、今では100円ショップを例に上げるまでもなく、いろんな道具やグッズやそれに伴う「デザイン」に囲まれている。 子供のおもちゃだって、ものすごい数の樹脂製の製品で溢れている。 自動車ってのは自分で購入できる最大級のデザイン構成体であり、いうまでもなく存在感も半端ない。 機械なんだけど、いつしか社会的な立場とか未来に対する責任みたいなことまで背負わされて、いろんな都合の塊みたいな存在になってしまった。 公共の交通機関がそうした「大人の都合」に左右されてデザインされるのはいいけど、自分のお金で買うものが、そうした都合に基づくものになっているのは少…
グランデパンダのベースとなっているのはシトロエンのC3。その新型がつい先日7月31日に発表された。 その姿を見ると、グランデパンダのあのデザインも納得のいくものだった。 というより、ほぼC3だなと。 とまあ、そんなことより気になることが。それは、シトロエンの新しいロゴだ。 2022年。つまり2年前に変更されたこのロゴは、1919年の創業時ロゴに非常に似通ったものになり、グラフィックとしてロゴ単体でみると、実にフランス感があってよいと思っていた。 「思っていた」と過去形なのは、グリルバッヂになった途端、ことごとく不格好に見えてしまうのだ。 ちなみに、個人的には大のシトロエンファンで、複数台所持していた経験もある。だからかなり贔屓している。 だが、今回のCIに関しては、声高に「NO!」と言いたい。 いつの時代も前衛的で挑戦的で、魅力いっぱいのデザインこそがシトロエンのシトロエンたる部分なのだが…
17日間続いたパリオリンピックが閉幕した。 今年の2月、つまり開催から半年ほど遡った状態で訪れたパリは、ここでも書いたように非常に盛り上がりに欠けていた。 都市部で開催するオリンピックが結構続いているが、それにしても本当に間に合うのかという感じがしていた。 が、蓋を開ければいろいろあったにせよ、やはり上手いこと盛り上げた気がする。 欧州人らしい、帳尻の合わせ方というか、見せ所と見せなくても良いところの割り切りが非常にメリハリが効いていて、賛否両論も織り込み済みでなんやかんやで上手いことまとめていた印象だ。 例えば開会式。 少なくともTVで見ている以上は、いろんな見どころ盛りだくさんで飽きのこない演出だったように思う。 あの画面のスイッチングは一体どんなリハをやったのだろうなんて思ってしまったりもした。 もちろんネットでは首チョンパがどうしたとか、青いおじさんの最後の晩餐が…。 なんて、揚げ…
本国イタリアでついに登場したグランデパンダ。 4代目パンダ…。というより、厳密にはSUVバージョンなので、亜種という言い方もできるのかな? 現状はハイブリッドとEVのみ。いずれはガソリンエンジンもとの話もでている。 まもなく登場する新型シトロエンC3 とシャシーを共有するモデルなので、全長は4Mを超える。だから、パンダと呼んでよいものかどうかが疑問なのは、前にもこのコーナーで言ったことがある。 もちろん、別に否定しているわけではないのだけど、どうあれ各方面で話題にはなっている。 実写を見てもなお、レンダリングデータな感じがするので、おそらく実車は結構インパクトフルなのかもしれない。ちょっと実車を見てみたい。 本国で行われたプレスカンファレンス動画を見ると、やはりその大きさが目を引く。 フィアットとしてもでかいし、パンダとしたらさらにその違和感はある。 自動車のデザインはちょっと曲がり角に来…
なにやら物騒というか、面倒なルールが海の向こうでできてしまった。 それはアメリカ、カリフォルニア州の話だけど。 同州で販売、製造されるすべての車に2027年から、パッシブスピードリミッターなるものを搭載する義務が法律で決まったそうなのだ。(正式には24年8/31までに可決されたら) ちなみに29年までに全新車の半数に、32年からはすべての車両にこのリミッターを装備しなくてはいけなくなるという。 具体的には、走行中の道路が定める制限速度を時速16マイル(26km/hほど)上回ると、音と視覚で警告するというもの。 インテリジェント・スピード・アシスタント技術とよばれる装置の装備が義務付けられる。 17年から21年までの5年間における交通事故死者の1/3がスピード違反が原因だからというのが理由だそうだが、こんな話を聞いて「あ、アレだ!」と思った昭和のドライバーも多いだろう。 かつて国産車について…
25年の春には、ランボのラインナップが結構入れ替わるらしい。 気づけばアヴェンタドールは過去のもの。ウルスはハイブリッド化され、ウラカンも生産終了。 いろんなスパイショットが見られるサイトでは、ちょこちょことスモールランボの情報が載っているが、今後はV10エンジンは廃止。V8搭載のハイブリッドに切り替わっていくという。 しばらく闘牛の名前が続いているランボですが、ウラカンの後継が「テメラリオ」という名前になるという噂があります。(商標登録したらしい) 基本はアヴェンタドールの後継、レブエルトに近いスタイルになると見られていますが、幅広、低車高、大きな翼はアイコンとして残るでしょうね。 ちょっと気になるのはV8エンジン。なんと、プラグインハイブリッドなのはともかく、レッドゾーンが10,000rpm! しかもターボが効き出すのが7,000rpmというちょっといい感じにクレイジーな設定。 ランボ…