Vol.184 祝50歳…。

昨年、つまり2020年はFIAT PANDA 生誕40周年。
今年2021年はアウトビアンキA112のABARTHバージョンの生誕50周年である。

日本でカローラ生誕○○年なんて話題にもならない(イベントでは発表されてました)が、アウトビアンキのような今は消滅したブランドでさえ、イタリアでは大手新聞(La Repubbulica)の記事になる。

 

日本ではこの断然アバルト版がメジャーで、A112、いやビアンキといえばアバルトくらいの感じがある。そんなA112でさえ、いまじゃすっかり目にしなくなったわけですが(クラブの方、すみません!あくまで一般論です)、80年代後半にはかなりの数をみかけることができた。

 

権利の関係でアップできないが、かの鳥山明先生の愛車もこのA112で、「Dr.Slump」の中には原作、アニメ共々たくさん登場シーンがあった。

アバルト版であれ、ノーマルやエレガント、エリート、ジュニアというベーシック&豪華バージョンもいずれも実によくできたクルマで、男性女性問わず幅広い人気を博したという点でも、ある意味500にとても近い存在といえる。

 

細かいウンチクはWebで調べていただくとして、元オーナーである私からいえることは、極めてよくまとまったミニカーであるということだ。アバルトはボーイズレーサーとはよく言ったモノで、確かにやんちゃさを余すことなく感じることのできる、今存在しない類いのピリ辛の一台だった。そして、ノーマル版も所有していたが、こちらも非常にバランスが良く、キビキビと走るだけでなく、例えば雪山などでも高いトラクションとコントローラビリティで相当楽しめた。

 

とにかく、設計者&デザイナーのダンテジアコーサ氏の天才っぷりがよくわかる一台で、そのデザインは今をしてなお古くさくないし、何より、車内からの景色が楽しい。

 

車内が楽しいからドライブが楽しい。音楽聴いてもよし、仲間と騒ぎながらでもよし、とにかく「アガる」クルマである。

 

なかなか実車を見てその実力を…。といえないところですが、是非機会があればA112をその目で見て、実際に体験してみてください。

 

 

それではまた近々。

 

 

A prestissimo!!