Vol.180 レトロブームは心の叫び?

ここではずーーーーーーっと、旧いものの魅力について熱く語ってきたつもりだが、そのせいか(んなわけは絶対ない)、最近とみにビンテージだのレトロだのって言葉を世の中で多く目にする。

 

 

 

 

とくに日本じゃ、昭和レトロなんて言われていて、若者の間で昭和歌謡まで流行る始末だが、西暦になおせば80年代以前ということになる。
つまり、世界で同時多発的に起きているムーブメントであり、ファッションや音楽、映画などにその影響がつよーーーーーく出ているのは御存知の通り。

 

厳密にはレトロ(懐古)主義ではなく、良いものは良いという流れだとは思うのだけれども、自由だ便利だと言われてる現在にちょっと嫌気が差してるんじゃないだろうか?

 

いつも繋がってなきゃいけないみたいだし、言いたいことも言えるようで言えない世の中だし、実は結構ストレス溜まってたんだなと、コロナ禍の今とても痛感している。

 

正直な話をしちゃうと、いや、あえて言いたいことを言わせてもらうと、今のデザインは能書きと言い訳の塊のようなカタチで、見るものに想像力も浮かばせなければ、心を動かすようなものなんて微塵もない。

 

 

 

それを証拠に街なかを走る車でも、ランボルギーニのウラカンよりも旧いFIAT500の方が注目を浴びている。

 

ウラカンなんて、相当かっこいい部類だとは思うが、心に響くって意味では何かこう味が薄いんだよなあ…。Ferrariの新作ROMAでも、魅惑してやまないエレガンスを再現した…。なんてなことがリリースされてたけど、それ、エンツォが聞いたら殺されちゃうよ? 「エレガンテじゃないフェラーリなんてないぞ!」ってね。

 

みなさんはどう思います?

裸の大様じゃないけど、はっきり言うときっと集中攻撃を受けて殺されちゃうんだろうな…。こわいこわい。

それではまた近々。

 

 

A prestissimo !!