Vol.064 欧州リポート2017第一弾

IMG_4158毎年同じ週に行われるので両方見に行く旧車ショー。
それがパリのレトロモビルとイタリアはトリノのアウトモトレトロだ。

一方はフランスの雄であり、こなたイタリアの自動車どころが誇る蚤の市。
しかし、昨年もこのコーナーでレポートし、前号でも散々煽っているように、欧州における旧車のショーは大きな様変わりを見せている。

 

 

 

 

IMG_3529希少価値のあるクルマ、レースヒストリーのあるクルマなどは高騰の一途をたどり、はては現状ブランドが維持されているかどうかも危ういようなランチアまでが今回の両方のショーで「Heritage」というブースを出す始末。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

古い車をレストアするだけでなく、新しいネタとしてブランディングに役立てようという魂胆が丸見えな、もはやオークションやマニアを満足させるためのイベントだけではなく、重要なマーケティングの場所として変革しつつある。

おそらく今回の2つのショーについて細かく語ってしまうと、4月のあたまに控えている次なる大物、ドイツのエッセンのショーが始まってしまい、昨年同様このコーナーが旧車ショーと高値更新の報告ページになってしまうこと請け合いである…。

 

 

 

 

IMG_3561それでも止まらないのが、この世界の今である。
ちなみに今年は大人気カテゴリー。ラリーのグループBが廃止されグループAになって30周年。それだけでこれまでのグループBカーがまたしても値上がりし、グループAの初代王者にして現在もヤングタイマー世代の旧車で凄まじい人気を誇るランチア・デルタがさらなる価値高騰をみせようとしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

eBayでは日本の過去のインテグラーレの本が売られ、トリノではさまざまなチューンナップパーツも活況だ。

こうなりゃ、目に入るモノ、出来事を逐一ご報告していこうと思った次第。
文化的側面が最近損なわれているなと反省しつつも、これも重要な文化かなと割り切り始めたのも事実。
どうかお付き合い頂きたい。

 

それではまた近々!

 

A Prestissimo!!