Vol.046 危うし!ダヴィデ

david01甚大な損害をもたらした東北の震災から早くも5年が経過したわけだが、実はイタリアも火山国であって地震があるのをご存知だろうか?
実は昨年末のクリスマス時期に、規模こそ小さいとはいえ、フィレンツェで3日間で250回という「嫌な地震」にみまわれていたのだ。

 
terremoto-firenze2そもそも中南部イタリアは地震が割と多い地域で、最近では生ハムで有名なパルマ周辺のレッジョ・エミリアで大きな被害が出た。
それでも日本、とりわけ関東地方に暮らす人間にとってはとるに足らないほどの地震なのだが、日本のような耐震構造や免震構造の家屋ではないのでダメージはそれなりに出てしまうというわけだ。

 

 
ただ、今回は尋常ならざる群発地震なので、フィレンツェが産んだ天才、ミケランジェロ代先生のあの世紀の名作「ダヴィデ」像が倒壊の恐れというのだからおだやかではない。

 

 

 

 

 

ちなみにダヴィデさんの重量は5トンもあり、大理石から削りだした時点で実はヒビがあるのだ。それに加えて両足には微細な亀裂をお持ちで、そこから割れてしまうのではと緊張感が高まっているのだ。しかし、どんなに不景気でも、「お宝」に対する反応は素早いのがイタリア。早速数千万の台座補強の特別予算を組んだというから恐れ入る。

 

 

 

dmbig掃いて捨てるほど名作があふれるフィレンツェではあるが、筆者としては迷うことなくダヴィデさんを名作の筆頭に挙げる。

 

それほどに天才ミケランジェロのスゴワザを目のあたりにできる作品は、まさに人類の宝だと思う。圧倒的な存在感と迫力は、寸分たがわぬはずのコピー(ヴェッキオ宮の入り口に野ざらしになっている)とは全く別物の存在感を放っている。

 

 

 

 

 

 

地震は避けようがないが、どうか日本の技術でも世界中の叡智でも全てを用いてあの傑作を守ってほしいものだ。

 

 

 

 

 

 

それではまた近々。

 

 

 

A Prestissimo!!