vol.024 暑中お見舞い申し上げます

estate続々梅雨明け宣言がなされている。
夏の甲子園も近づく中、日本列島はいよいよ真夏へ向けてまっしぐらな感じである。

すっかりイタリアでの生活が長くなると、根本的な生活習慣、つまり、何時に起きて何時に仕事に行き、何時に酒を飲み、何時に眠るといったデイリーのサイクルと、春夏秋冬にどういったイベントをこなすかという、シーズナルなサイクルが完全に向こうに染まってしまう。

 

 

 

 

別段バタ臭い話をしようというのではない、いかに人間が快楽に弱いかということをお伝えしたいのだが、何度もこのコーナーでお伝えしているように、人生そのものを楽しもうという基本スタンスがイタリアと日本では違いすぎるがゆえに、どうしても「より楽な」快楽的生活にすっかり染まってしまうのは仕方ないと思う。

 

夏は日本以上に日が長く、太陽の光も非常に強い。つまり、暑い。
湿気がもたらす不快指数は、日本とは比べるべくもなく非常に低いので、風通しの良い日陰なら、案外快適に暮らせるのだが、夏の強い太陽に参ってしまうのは事実だ。

 

 

 
umbriaJazz夜などは屋外オペラやジャズコンサートで盛り上がる。お酒や食べ物が美味しく、景色が良くて、おしゃべりが楽しい。すべからく素敵であろうとする彼らには、正直羨望しか抱けない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰が抗えるのか?誰がこれを否定できるのか?

 

 

 

 

 

 

 

coolbizこの殺人的に暑い夏に、わざわざみんなで一箇所に集まり、クールビズと言いながらも多大なる電力を消費してまで仕事をする意味があるのか?

 

 

 

 

 

 

 
夏の太陽を浴びながら考えついたオープンカーと、そんな理不尽な環境でコンピューターとにらめっこして生まれたものとが、とても勝負なんてできるとは思わない。

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな愚痴の一つも言いたくなる、日本の夏である。
塩分の摂取を心がけましょう…。
暑中お見舞い申し上げます。

ではまた近々。

A prestissimo!!