Vol.021 ふれあう世界

リアル?バーチャル?

イタリアやスペインならバール、フランスならカフェ、イギリスならパブ、ドイツなら…。
多くの欧州の国では、いまだに寄り合い的な「リアル」に人同士がコミュニケーションとる場所こそが主役であり、生活のサイクルのなかの一つとして欠かせないものになっている。
その点、日本には居酒屋や、行きつけのスナック的なものしか残っていないと思われるが、これらはどちらかというと高年齢層のものとなってしまった感じがある。
もちろんすべてとは言わないが、今の日本の若い子たちは、もっぱら四六時中オンラインでつながっているからという理由で、完全に脳内コミュニケーションが成立しきってしまっているようだ。

あげく実際に顔を付き合わせる「集会」をオフラインとまでいう始末で、旧世代から言わせると、それこそ本末転倒と言いたくなる話になってきている。

 

 

 

 

 

line確かにいつでも、世界中どこにいても、ネットさえあれば即繋がれる環境は、つい10年くらい前には想像すらできなかったし、実際便利だと思っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

いまや日本では、LINEなどをはじめとするメッセンジャーが主体で、電話すら面倒という風潮すら多くみられるわけだし、いよいよ日本もかなりのトコまで来たような気がする。

ただ、やっぱり実際に友達と会って、語り合ったり、大笑いしたりするのは、
さすがに(笑)ってな文字を打ち込むよりも、はるかに得るものが多いと思ってしまうのは、それこそ旧世代だからなのだろうか?

 

 

 

 

britishpub多くの日本人が憧れるヨーロッパは、実はかなりのオールドファッションなところで、いくらネットが進もうと、こうしたライフスタイルまでは変わりはしない。
もちろん日本でいうLINEに相当するアプリWhatapp!などは、下手をすると日本人よりも高年齢層が使う分、相当浸透しているといえるかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、彼らはこうしてバーチャルでどんなに繋がっていても、まったくそれでは満足せず、その上を求めるために実際に会って話をするのが大好きだ。

 

 

そう、バーチャルがリアルを凌ぐことはありえないのだ。

 

 

こうした日本のリアル軽視の風潮は、後々大きなツケとなって次世代に振りかかる気がしてならない。とにかく日本人ってのは一度「コッチだ!」となると、ドンドン突っ走る傾向が強いからなあ…

 

 

 

それではまた近々

 

 

A prestissimo!!