Vol.020 街にあふれる高級車たち

arabic (1)欧州のスーパーカー銀座

仕事でロンドンに来ている。
ロンドンはおそらく欧州で最もスーパーカーを目にすることのできる街の一つだろう。ロールスやベントレー、ランボにフェラーリ。最近ではBMW i8なんかもそこら中で見かけることができる。つい先日も市内の友人宅の目の前にさらりとマクラーレンAMGメルセデスSLRが停まっていたが(もちろん路駐)。南アのダイアモンド商人がオーナーらしいが、まだ30代らしい。
これはすべてのオーナーさんに聞いたわけでなく、あくまで地元民のコメントと、私が町中で見かけた運転手を見ての結果なので、厳密な調査ではないことを断っておくが、とりあえず以下のような感じのオーナー構成比率かと。

 

 

フェラーリ=インド、アラブ系
ベントレー=アラブ系、中華系、英国人、インド系、西洋人ファイナンシャル系
アストンマーチン=英国人、インド系、西洋人ファイナンシャル系
ランボルギーニ=インド系、アラブ系
ブガッティ=アラブ系
ロールス=英国系、インド系

 

 

 

 

McLaren総じて言えることは、スポーツ&エキゾチック系スーパーカーは若者(!)に人気で、おそらくは留学生もしくは避暑で来ている連中。
友達に「今度のアヴェンタドールでちょっと町中ぶっ飛ばして遊びに行こうぜ!」
とかなんとか言われて、さらりとチタンカード(ブラックの上)で一括払いするのだろう…。いや、召使が買いに行くのか? いずれにせよ是非ともその光景を見てみたいものだ。

 

 

 

 

 
しかし、そんな彼らにありがちなのが、トラクションコントロールがなければ間違いなく交差点に密集するパブなどに突っ込みそうな運転を見かける。これはいただけない。なんで最近のエキゾチックカーにはやたら運転補助装置的なデバイスが付いているのかと思ったら、こういう事情もあるのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

veiron (1)「こんなクルマたちなら東京青山でもいっぱい見るよ!」
という声も聞こえてきそうだが、これらのクルマたちは、日本で走っているのとはひと味違ういずれもスペシャル・エディションだったりするのである。

 

 

 

 

 

 

 
かつての王室御用達百貨店ハロッズの前を走る、シルバークロームのヴェイロンとゴールドクロームの911GT3が連れ立って走っているのを見たことがある。

地場のタクシーの運ちゃんによるとちょっとそこいらじゃ「有名人」のアラブ系とのことだったが、そういった類の「おかしな色」のスーパーカー達が自慢気に走っている。

文字通り湯水の如くお金があるのだろうから、お構いなしのお買い物で、メーカーも喜んでスペシャル・エディションを作ってくれるのだろうが、それにしてもものすごい趣味というか、正直ちょっと品性を疑うものも多いのが事実なのだが…。

 

 

 

実に優雅な留学もしくは避暑なのだろうが、渋滞が日本よりもひどい気のするこの街で、隙あらばアクセル全開的な運転はちょっとねえ…。
あと、ホテルの向かいには路駐で駐禁を切られているBMW i8も…。

 

 

 

 

日本もすごいが、やはりロンドンのハジけっぷりも大したものだ。
以上、以前よりマシになったとはいえ、依然として飯のマズイ英国は倫敦からお届けしました。

それではまた近々

 

A prestissimo!!