Collezione TV

懐かしい昭和の歌謡のくだりだが、いよいよジュリアが復活する。 位置付けとしては159の後継なのだろうが、直接のライバルがBMWの3〜5と言われているので、実のところは166にも近かったりする。シャープなデザインはもとより、何より気になるのが、FR駆動が復活するということだ。 Q4があるのにFRなんて何を今更…。 というような無粋は置いておき、ここは素直に喜ぶべきところだろう。 ジュリア伝説の元となった105系のコンセプトが「高性能」。 そのラインナップは、セダンありクーペありスパイダーあり、果てはレーシングモデルまであったので、「ジュリア」はいち車種のペットネームとはいえないほどのバリエーションを誇った。 今の車だと、様々なボディやエンジンバリエーションを一台で実現することは不可能ではなくなってきている。クーペっぽい4枚ドアなどお手のものだし、街乗りもできるのに最高速300km…

日本はクールだ、日本はカワイイ。 確かにイタリアをはじめ、フランスやドイツなど多くの国々で日本のクリエイティブやキャラクターがそう評価されている。もちろん、クールジャパンの例をあげるまでもなく、日本人も多くの場合海外からそう思われていると信じ込んでいる。   信じ込んでいる? ちょっとネガティブに聞こえてしまうかもしれないので最初に断っておくが、クールなものとカワイイものを十把一絡げにしてしまっていて、逆に痛々しい行動が見え隠れするところがあるということを指摘したい。 基本的に海外におけるカワイイの位置付けは「おかしなもの」が起源。理解を超えた新しい何かに対する表現としてカワイイが浸透したことはあまり知られていないだろう。 ぬいぐるみなどに近いキティちゃんなどは理解しやすいので浸透しているが「カワイイ」ではなく、もっとクラッシックに「可愛い=キュート」な感覚が強く、今の「カワイイ…

日本人の名前は実に多彩だ。 キラキラネームなどと騒がれて久しいが、個人的にはどんな名前をつけようが親の勝手だと思って揺るがない。 が、確かに今もし小学生なら友達の名前をすべて読めるかどうかは全く自信がない。 キラキラした名前は、他にない、その子だけのといった「オンリーワン」思考が非常に強いそうだが、もうひとつはその時代にもとめられているものを潜在的につける傾向があるという。 例えば、第二次世界大戦中ならば、勝利(かつとし)勝(まさる)や剛(つよし)といった戦争勝利を祈願する思いがあったのに対し、戦後すぐでは富や豊といった物資不足のない世の中を夢見た名前が多いという。 その意味では、今の日本には愛や夢や希望がないということになる。それはそれで怖い話だ。         さて、イタリアをはじめとするキリスト教の国では、実は名前のバリエーションはかなり少な…

今も昔も、年寄りが若者に抱く感情。 紛れも無いジェネレーションギャップが元なんだろうが、この「近頃の若いもんは…。」という感覚は常に受け継がれているようだ。   街にフレッシュマンたちがあふれるこの季節。彼らを迎える上司となる人々にもそれなりの「新しい風」があるように思える。お父さんくらいの世代の「お偉方」も、去年まで文字通り下っ端だった新入社員も、やはり何かしらの緊張感があるのだろう。独特の雰囲気がそこかしこに見られる。 オフィス街ではお昼時、電車の中、色んなモノが見えてくるのだが、ちょっと気になったモノや事について少々。         ある日電車に乗ると”若い”サラリーマンが珍しくスマホではなく本を読んでいる。それも何かの教則本のようだ。 趣味悪く覗きこむでもなく気になるがままに目をやると、そこには「怖くない!正しい敬語の…

日本が誇る交通機関の最右翼は間違いなく現時点では新幹線だろう。 正確なダイヤ、清潔な室内、多くの外国人観光客がときめくコミューター。 ちょっと運賃が高すぎるのがたまにキズだが、やはり世界的に人気の乗り物であることは間違いない。 イタリアにももちろん新幹線はある。           その名もフレッチャロッサ(赤い矢の意)、実に速そうな名前だ。 そして、ちょっとおしゃれなITALO(イタロ)だ。       前者はいわばJRで、後者は私鉄だが、フレッチャロッサ(国鉄)と同じ線路を使用して走るもの。同じ線路を国鉄と私鉄が共有などとは、ちょっと日本では考えられないが、ともかくしばらくは廉価でオシャレな内外装で話題を呼んだ。(今は価格面のメリットもなくなり、経営もあまりうまくいってないらしく、サービスなど随分と雑な印象…

ピレリの筆頭株主に中国企業が…。 株式会社、資本主義。まあ、仕方ないことだし起きうる話だ。 しかし、ピレリはイタリアの自動車を語る上では無くてはならない存在。 言うまでもなくF1のタイヤだってピレリだ。 厳密にはピレリが売ったのではなく、筆頭株主であるカム・フィナンツィアリア(カムフィン )が、中国化学メーカーの中国化工集団(ケムチャイナ)に保有株を売却することで合意したわけなのだが、ケムチャイナは株式公開買い付け(TOB)を通じて残りのピレリ株を取得する方針だそうだ。               イタリア紙が報じるには、3月19日にカムフィンが持ち株の売却に向けてアジアメーカーと交渉していると報じたことを受け、ピレリ株は2002年前半以来の高値まで上昇していたというが、やはり実質的にはイタリア主導の企業でな…