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不世出の天才 ジョルジェット・ジウジアーロが引退する。 縁あって、つい数カ月前にジウジアーロとともにイタルデザインを創設した日本人、宮川さんとお会いしていた。 また、なんの偶然か今年に入ってから友人にジウジアーロのデザインしたパンダを勧め、私もやはり偶然デルタを購入した。何かの偶然にしてはすごいタイミングではないか?               思えばSEIKOの腕時計、SONYの会員向け通販サービスでのみ販売されたCDラジカセ、セレンビリティにはじまり、ニコンのカメラ、自動車ではアルファロメオ・アルファスッド、フィアット・パンダ、ランチア・プリズマにデルタ、そしてテーマと、いちデザイナーの作品にしてはそれなりの数を保有していた方だろう。            …

コマーシャルのチカラ       昔も今も、自動車は広告の華である。 その中でもラテンのクルマのCMは今も昔もなかなか個性的なものが多いことで有名。 車に対する愛の違いか、悪ふざけも含めて熱のこもったCMが多い。 今回はその中でもイタリア、フランスに目を向けてみたいと思う。 まずは、イタリアから。 いかにパンダの室内空間が広いかを説明した直球の作品。 今もイタリアの下駄として活躍するジウジアーロデザインの初代だが、やはりいま見ても魅力的だ。                 一方、やるとなったら徹底的なのがフランス。 アメリカ同様、軍部とのタイアップなどがスムースなのも彼の国の特徴か。 広告用語でいうところのバズ狙いまっしぐらで、もはやクルマの詳細なんかどうでもいい。 「速くて、ヤン…

リアル?バーチャル? イタリアやスペインならバール、フランスならカフェ、イギリスならパブ、ドイツなら…。 多くの欧州の国では、いまだに寄り合い的な「リアル」に人同士がコミュニケーションとる場所こそが主役であり、生活のサイクルのなかの一つとして欠かせないものになっている。 その点、日本には居酒屋や、行きつけのスナック的なものしか残っていないと思われるが、これらはどちらかというと高年齢層のものとなってしまった感じがある。 もちろんすべてとは言わないが、今の日本の若い子たちは、もっぱら四六時中オンラインでつながっているからという理由で、完全に脳内コミュニケーションが成立しきってしまっているようだ。 あげく実際に顔を付き合わせる「集会」をオフラインとまでいう始末で、旧世代から言わせると、それこそ本末転倒と言いたくなる話になってきている。       &nb…

欧州のスーパーカー銀座 仕事でロンドンに来ている。 ロンドンはおそらく欧州で最もスーパーカーを目にすることのできる街の一つだろう。ロールスやベントレー、ランボにフェラーリ。最近ではBMW i8なんかもそこら中で見かけることができる。つい先日も市内の友人宅の目の前にさらりとマクラーレンAMGメルセデスSLRが停まっていたが(もちろん路駐)。南アのダイアモンド商人がオーナーらしいが、まだ30代らしい。 これはすべてのオーナーさんに聞いたわけでなく、あくまで地元民のコメントと、私が町中で見かけた運転手を見ての結果なので、厳密な調査ではないことを断っておくが、とりあえず以下のような感じのオーナー構成比率かと。     フェラーリ=インド、アラブ系 ベントレー=アラブ系、中華系、英国人、インド系、西洋人ファイナンシャル系 アストンマーチン=英国人、インド系、西洋人ファイナンシャル…

高さが…。   海外を旅していつも気になることの一つ。そう。トイレのお話を少々。(女性の皆さんゴメンなさい) 女性用というか所謂大便器は、機能の差こそあれ、その形や構造や大きさはおおむね同じである。しかし、男性用の小便器は、実はかなり各国で違いがあるのだ。 日本の公衆便所などでよく見る縦長タワー型は、子供から大人まで使えるタイプで、確かに理にかなっているが外国でまず見かける事はない。欧米ではおわん型が主流で、どちらかというと大人向けなセッティングになっているのだ。       そう、セッティングとは設置の高さの事だ。現実的にはその高さの設定こそが我々男性には大変重要なのだが、通常はその国民の平均的身長に準拠しているものと思われる。               &nbsp…

  自動車メーカー以外から生まれるクルマたち ともするとオールド・スクール。 いや、保守派? もっと言うと頑固おやじ? 新しいものに対して近頃すっかり懐疑的になってきた中年オヤジ的には、 それでもなお、「スマートカー」なる言葉やデザインにアレルギー反応を示してしまう。 だが、そもそもスマートカーの目指すべきゴールはきっと「便利な召使い」なわけで、自分で運転する乗り物ではなく、人間さまをエスコートしてくれる自動車のようなものになるはず。だから車好きという観点からは最近はちょっと冷静さをとりもどしている。     さて、その話題のアップル・カー(仮称)。 アメリカの風刺サイトThe Onionで面白い予想が出ていたのでご紹介したい。               ・フロントガラスにはさまざまな情報…