リバイバルブーム? マツダ・ロードスターとプラットフォームを共有し、30年ぶり以上ともなる間をあけてフィアット124スパイダーが復活するのはすでにお伝えしたとおり。 さらにはバブル期に登場しながらも、本国イタリアではまずまずだが、バブル後期の日本では、極めて地味な活躍にとどまったTIPOも復活するとか…。なんでコレが今なんだろう…。 そんな中、2,3年前から同社の70年代ドル箱ファミリーカー、127が復活するという噂が絶えない。断っておくがあくまで噂である。 あまり知られていないが1971年の初代欧州カー・オブ・ザ・イヤーに輝いたこの127は、それまでの主力、後輪駆動の850に代わってデビューした。 あ、ちなみに偶然にもTIPOも89年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーだった……
ブーランジェ…。 フランス語でパン屋。 イタリア語ではパネッテリア。全然違う。 パンはイタリアよりフランスが圧倒的に評価が高い。 イタリアでのパンの位置づけは、日本でいう白米やおやつだったりするせいか、あまり主食として考えていないきらいがある。 だからフランスや日本のようにあまりバターを使う文化がないし、豪勢な惣菜パンはあまり見かけない。 つまり、パンだけでの食事的完結度合いが低い。 有名なパニーニはやはり中身の挟まれているハムやチーズが主役なので、パンは完全に脇役だ。 甘いパンもマルメラータ(ジャム)やクレマ(カスタードクリーム)、シンプルに砂糖をまぶした甘食的なものが主体だ。 ちなみにフランスの定番パン・オゥ・ショコラ(パイ風チョコパン)はイタリアでも人気だ。しか…
みなさんは「母をたずねて三千里」をご存知だろうか? 今から40年近く前、1976年の1月からスタートした日本のアニメーションである。 ほぼすべてのイタリア人が日本のアニメの虜になっていたということは、以前ここでもご紹介したと思う。 今回はイタリア人が主人公の日本のアニメについて少々。 原作はエドモンド・デ・アミーチスによる「Cuore」。あまりにも有名なタイトルソングは40代50代の方々にはなつかしいものだと思う。 実は私、勝手にアルゼンチンを舞台にしたアルゼンチン人の話だろうと思い込み、そのタイトルの女々しい響きから「食わず嫌い」を決め込んで全く見る機会を逸していたのだ。 もちろんそれは間違いで、主人公マルコとその家族はイタリアの港町ジェノア(ジェノヴァ)に住んでいる。 そこからワケありで出稼ぎに出たお母さんにトラブルが生じ、身を案じたマルコがアルゼンチンまで単身乗り込む(…
丁度030という話数に達したので、どうにもこの数字をみると思い出すアバルトのことを書きたい。あ、正統派のアバルトマニアの方が読んだら眉をひそめそうなトピックであることは最初に断っておきたい。極めてニッチな話である。 FIAT ABARTH SE030。お詳しい方ならすぐにわかる、後のLANCIA BETA MONTECARLOのプロトタイプ。そして10年近くの時を経てLANCIA RALLY にまで繋がるプロトティーポ(ほんとはプロトーティポと発音)の祖先といった存在だ。 表紙の写真にもあるように、スポーツというかレース全盛、石油ショック前夜には実に多くのすばらしいイタ車が登場している。(先頭を走るのはもう一台の有名プロト FIAT ABARTH X1/9 PROTOTIPO) …
真似てナンボということもある 模倣【もほう】 [名](スル)他のものをまねること。似せること。 つい最近このコーナーでも取り上げたところだったが、結果としては日本中が大騒ぎするところまで発展し、最後は御存知の通り、やむなくエンブレム取り下げという「お恥ずかしい話」で決着がついた。 今回はその件というより、「日本のものづくり」について考えてみた。 もちろん私は学者でもないので、そんなに偉そうなことを語る資格もないのだが、基本どの文化も何かしらの模倣によって成熟、成長、発展を繰り返しているということくらいは、ここで言っても怒られないと思う。 いろんな意味で影響をうけることは正しいことだし、その模倣という行為が先達へのリスペクトによって生まれているのであれば、むしろ歓迎されてしかるべきだと歴史も証明してくれている。 日本のものづくりの筆頭にあげられるクルマという世界でも、もちろんその模倣という行…
稀代の名門 マゼラーティ? マセラティ? それともマセラッティ? 長きにわたり議論が続けられる同社の発音問題。 正しくはもちろんマゼラーティ。少なくともオーナーの方は間違えないでほしい。 英語ではとか、そういう話はさておき、イタリアじゃマゼラーティだ。 日本での表記の統一がなされなかった理由は、結構根深く諸説プンプンなのでここでは触れないことにする。 マゼラーティはアルファロメオやランチアと並ぶイタリアの老舗にして、国際レースでの活躍も目覚ましい、名実ともに格調高きブランドの筆頭格だ。その証拠にミッレミリアなど欧州のクラシックカーレースにおいては常に花型である。 対して日本では、その名が一般化したのが70年代のスーパーカーブームの時のせいか、本来の格調高い歴史よりも最高速度やアヴァンギャルドなスタイリングが脚光を浴びた時代だったのも災…