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真似てナンボということもある 模倣【もほう】 [名](スル)他のものをまねること。似せること。 つい最近このコーナーでも取り上げたところだったが、結果としては日本中が大騒ぎするところまで発展し、最後は御存知の通り、やむなくエンブレム取り下げという「お恥ずかしい話」で決着がついた。 今回はその件というより、「日本のものづくり」について考えてみた。 もちろん私は学者でもないので、そんなに偉そうなことを語る資格もないのだが、基本どの文化も何かしらの模倣によって成熟、成長、発展を繰り返しているということくらいは、ここで言っても怒られないと思う。 いろんな意味で影響をうけることは正しいことだし、その模倣という行為が先達へのリスペクトによって生まれているのであれば、むしろ歓迎されてしかるべきだと歴史も証明してくれている。 日本のものづくりの筆頭にあげられるクルマという世界でも、もちろんその模倣という行…

稀代の名門 マゼラーティ? マセラティ? それともマセラッティ? 長きにわたり議論が続けられる同社の発音問題。 正しくはもちろんマゼラーティ。少なくともオーナーの方は間違えないでほしい。 英語ではとか、そういう話はさておき、イタリアじゃマゼラーティだ。 日本での表記の統一がなされなかった理由は、結構根深く諸説プンプンなのでここでは触れないことにする。     マゼラーティはアルファロメオやランチアと並ぶイタリアの老舗にして、国際レースでの活躍も目覚ましい、名実ともに格調高きブランドの筆頭格だ。その証拠にミッレミリアなど欧州のクラシックカーレースにおいては常に花型である。     対して日本では、その名が一般化したのが70年代のスーパーカーブームの時のせいか、本来の格調高い歴史よりも最高速度やアヴァンギャルドなスタイリングが脚光を浴びた時代だったのも災…

トウキョウ、ガイシャ、おしゃれライフ…。 東京には外車が多い。 実に5万台を超える輸入車が2014年だけでも登録されており、 実際に生息している数となると、かなりの数にのぼる。 なかでもナンバーワンの輸入台数を誇るのがフォルクスワーゲン。実はちょっと仕事でゴルフに乗っていたことがあるのだが、その数の多さを改めて実感した記憶がある。交差点はもちろん、デパートの駐車場、高速道路、ゴルフはどこにでもいる。単一車種なだけにある種、国産車以上の見慣れ感があった。 それに匹敵するほど見かけるのは、都内におけるメルセデス・ベンツだ。 車種こそまばらになるものの、世田谷などのオシャレな東京ライフを送っている方々に際立った人気を感じる。今日だって、5km走るのに世田谷ナンバーの新車のCクラスを何台見たことか…。(世田谷ナンバーは導入されてからまだ一年経っていない!)   &…

Hotter than Africa? いやあ、暑い。日本ってこんなに暑かったっけ? そう思わずに入られないレベルの暑さにすっかり参ってしまっている。         欧州も出足こそ冷夏を思わせるスロースタートだったのだが、7月に入り熱波の嵐。 日本でよかったと胸をなでおろした瞬間の猛暑日の連発だった。 というか、まだまだ続きそうな勢いに最近ではすっかり気が滅入りはじめている…。                     さて、そんな中、東京の道路事情で気になる事がある。 「高温トンネル」についてだ。 平成19年に渋谷と池袋を結んだこの「山手トンネル」。 一昨年の25年には湾岸線大井と接続。ついに都心環状線を経由しなくても池袋や外環道へ抜ける…

「時事雑感」 今、オリンピック関連問題が熱い。 国立競技場の問題にカタがついたかと思えば、今度はロゴの盗作疑惑だ。 いったい日本はどうなってるんだ? 単純にそう言いたい。 大の大人が雁首揃えて、しかも世界的な権威もいるであろうその集団が決めた案がこのような体たらく。 いろいろな事情は大人の事情として飲み込むが、だとするとなおのこと恥と外聞にはもうちょっと気を遣ってほしい。 ちょっとしたミスがすぐに大きく世の中に知れ渡る現代。 どうしたって慎重になるべきなところ、それでも相当脇の甘い事故が多く見受けられる。         ザハ氏の案の新国立競技場だが、よく見れば最終的な白紙議論になったものと、コンペ当時のデザインでは全体の作りというか、考え方に大きな違いがある。 予算圧縮のためというが、正直そういうレベルにないと思う。 ダメならダメで誠意を持って謝れ…

続々梅雨明け宣言がなされている。 夏の甲子園も近づく中、日本列島はいよいよ真夏へ向けてまっしぐらな感じである。 すっかりイタリアでの生活が長くなると、根本的な生活習慣、つまり、何時に起きて何時に仕事に行き、何時に酒を飲み、何時に眠るといったデイリーのサイクルと、春夏秋冬にどういったイベントをこなすかという、シーズナルなサイクルが完全に向こうに染まってしまう。         別段バタ臭い話をしようというのではない、いかに人間が快楽に弱いかということをお伝えしたいのだが、何度もこのコーナーでお伝えしているように、人生そのものを楽しもうという基本スタンスがイタリアと日本では違いすぎるがゆえに、どうしても「より楽な」快楽的生活にすっかり染まってしまうのは仕方ないと思う。   夏は日本以上に日が長く、太陽の光も非常に強い。つまり、暑い。 湿気がもた…