Collezione TV
2015年12月28日

2015年。 思い返せばなかなか物騒な一年だった。 フランス・パリの新聞社襲撃にはじまり、たくさんの旅客機が墜落(含む撃墜)され、最後はまたしてもパリの無差別テロ。 それにしても、やれ空爆だやれ報復だと実に騒がしい一年だった。           何度となくこのコーナーで、日本人が思っている以上に世界は不穏であると言ったわけだけど、残念なことにこうして日本に漏れ聞こえてくる様々な事件からも、それが現実であるということはおわかりいただけたと思う。                 欧州最大、いや世界最大級の自動車メーカーの不祥事にしても、実はこういった重大事件の一端なのは言うまでもない。すべての物事はすべからくつながっているのだ。 2016年が良き年であることを祈っ…

巨星墜つ…。   消滅に比べればマシとはいえ、ついにイタリアプロダクトデザインの砦、ピニンファリーナがインドのマヒンドラに買収される。2008年ごろからピニンファリーナ一族の経営放棄、受託生産からの撤退など、この現実がある程度予期できたこととはいえ、ついにイタリアからカロッツェリアが消えてしまった。     このコーナーで再三書いているが、日本で考える以上に欧州の不景気は深刻だ。 累損が5700万ユーロ(実に70億円以上)だったとのことだが、それ以前に多くのクルマからピニンファリーナのエンブレムが消えて久しいのを気にしている方も多かったはずだ。   ピニンやフェラーリ、フィアットの知り合いに聞いても、昨今の自社デザイン移行というのはコスト面でも致し方ないという意見でまとまっていたが、とはいえ、なんとかして欲しかったというのが本音。実に残念…

  なんだか小難しいお題だが、師走に入り、そろそろ一年を振り返るような精神状態に入ってきたので、日本と欧州(まあイタリアだが)との「物の考え方」の違いについて触れてみたい。                 会社に期があるように、学校にも学期があるように、世界共通な時間の単位や期間の概念はもちろん日本もイタリアも同じである。 が、長引く不況や人の幸せ、不幸せ、贔屓のチームの低迷や快進撃など、いわゆる好不調の波といった運気のような、漠然とした時の流れに対する感覚は日本とイタリアでは大きな差がある。   意外と思われるかもしれないが、楽天家と思われているイタリア人の方が日本人よりも負の連鎖の時のメンタルが強い気がする。こと、長引く不況などに対しては割と寛容的というか、「いつかは晴れるさ!」的なケセ…

クルマという概念がかわる 大げさな話だけど、クルマは個人のものであり、趣味のものであり、ある種のペットであり相棒である。少なくとも昭和の人たちにとってはそのはずだった。 しかしながら2000年代以降、昨今のエコブームなどを経て、多くのメーカーさんが目指してきたのはそうしたクルマたちの製造ではなく、「悪者ではないクルマ」づくりを謳って久しい。     二年に一回の東京モーターショーも閉幕。さまざまな思惑が伺える各メーカーの出し物だったが、誰に対してのクルマを作るのか? という部分で相変わらずの迷いが見え隠れしていたのも事実だ。         大都会に暮らす人間以外にとっては、相変わらず生活の重要なツールとして活躍するクルマだが、「地球にやさしい」だの「継続可能な社会を目指して」などと耳障りの良い言葉を並び立ててきたツケが「自動車離…

日本とは遠い国である。 文化的にも言語的にも地理的にも、世界的にはかなり孤立したというか独特な国だという意味だ。 偉そうな物言いに聞こえるが、昔から極東と呼ばれている。 今ではインターネットもあるし、飛行機も身近になった。想像以上に世界との距離は縮まったことは間違いない。 しかし、実際日本で見聞きするニュースは、欧米で見聞きするニュースとはかなり違っていたりする。基本よその国で起きていることなど無関係といっちゃあ無関係なのだが、それでも近い将来経済や政治に影響を及ぼすであろう出来事には多少なりとも敏感である必要がある。             筆者的にはアメリカと日本が最もオメデタイというか、よくも悪くも籠の中の鳥的に「整った情報」だけで日々暮らしているように思える。         &nb…

東京モーターショーが開幕した。 言わずと知れた日本最大の自動車イベントにして今年でついに60周年(厳密には61年目)を迎えた歴史あるショーである。 毎年様々な新車やコンセプトカーが姿を現すショーだが、リーマンショックや東北大震災以降はやや元気を失っていた。 前回の13年あたりから復調の兆しを見せ始めたのは、このショーだけではないが、バブル期の最盛期を目指して頑張ってほしいものである。             今回の目玉はなんといってもマツダのRX Visionである。 自動車の魅力の根源に立ち返り、実に質実剛健かつストレートなクルマづくりを展開されているマ ツダさんには本当に心からエールを送りたい。         昨今の国内自動車メーカーの自虐的なエコ一点張りには本当に辟易していて、マーケ…