イタリア車の最大の魅力というか”ウマい”ところは、そのブランドの確立の仕方にあるだろう。 ファッションブランドを挙げるまでもなく、イタリアはこの手の「ステキ」の演出に本当に長けている。 この手の「ステキ」感覚は”好きこそものの上手なれ”があっての話だと思うのだが、まさにイタリア人はこういったことが本当に得意である。 かつてのランチア・テーマ8・32などもそうであるが、やれ内装を「ポルトローナ・フラウ」にするとか、「エルメネジルド・ゼニア」のファブリックを使うとか、言ってみれば国産品を盛り込むだけで、我々日本人も含めて、世界中の人達がついつい舞い上がってしまう。 言い換えれば、それだけ自慢の自国の産業や資産があるということなのだから、実に大…
ランチア・デルタ・インテグラーレ、ルノーサンクターボ、BMW E30 M3が1000万クラスに仲間入り。 現在、精力も財力もという点から見ると、いまアツい世代は40代〜60代なわけだから、この時代のクルマたちの人気が出るのは仕方ないにしても、いよいよこの80年代後半組が大台を超えてくるとなると、なんとも言えない感慨がある。 これまでご紹介したショーでの中心となるクルマたちの人気をざっくりと言うと、60年代、70年代前半、50年代、そして戦前というような順序になる。 戦後の爪痕がある50年代に比べ、60年代は材質などの向上もあり、また現在のようにコスト概念が…
ひきつづきドイツ、エッセンのパート3。 いまひとつピンとこないのが会場の大きさといった規模感だろう。 日本でいうと、幕張メッセのメインホールほどの面積は十分にあり、展示されている車両の数は100や200ではない。 つまり、本気で一台一台見て回ろうとすると、一日では到底ムリなレベルだ。 ただ、それでも以前のような、程度、価格ともに「掘り出し物」が減っている現在では、見て回るのは随分と楽になったとは言えるだろう。 ともかく、出展(販売)されているクルマたちが段違いに美しくなってきているので、見ていて飽きない。値段を聞いたり値切ったりなんてできない価格にはなっているものの、やはり魅力あふれるクルマたちが満載というのはたまらない。 …
さて、今回のエッセンのトピックをご紹介しよう。 パリでは新型アルピーヌのアン・ヴェールがあったりと、イベント盛りだくさんな感じだったが、エッセンではその手の仕込みはなかった。 その代わり、トリノやパリではあまり見かけることができなかったアバルトやランチアがあったのが特徴だろうか。もちろん値札は「応談」ではあったが…。 前号でも書いたように、メーカーの参入が著しい昨今。この波にしっかり乗ろうというドイツの名門メルセデスとポルシェが元気だった。 まずはメルセデス。 これまでは、やや及び腰な感じの「サポート」をアピールしていたのだが、今回のエッセンでは「あなたの資産は我々の資産」くらいの勢いのアピールぶり…
前回のアルファムゼオから時間が空いてしまったが、引き続き欧州旧車祭りのご案内だ。 昨年もご紹介したESSEN TECHNO CLASSICAだが、欧州三大旧車イベントの一つに数えられる。 何度となく紹介しているので、何も今更という感じだが、ヘリテイジという資産を持つメーカーの巨大ブース出展が目立つようになり、また、クルマ本体の価格の高騰により、総合的に明るく美しいイベントとなった今、旧車ショーという呼び名はすでにふさわしくはなく、特にパリとこのエッセンにおいては、明らかに次のステージへと移行した感があるのだ。 &n…
今回は連続する旧車ショーの話にちょっと小休止を入れ、イタリアで巻き起こるとある論争について少々。 いま、世界各国で街灯のLED化が標準化されつつある。 言うまでもなく明るく、消費電力が少なく、安全面でも経済面でもそのメリットが受け入れられているのだが、欧州のいくつかの都市においては、ちょっと簡単に事は進んでいないのはご存知だろうか? かつてのフランス車がイエローバルブを推奨し、街の景観を保とうとしたのは一昔前の話だが、多くの歴史都市では「景観の保持」という大きな使命を担わされているのが現実だ。 パリ、ウイーン、ローマ、ヴェネツィア、フィレンツェetc. 電気代軽減よりも美意識を大切にするという気概は、個人的には実に素晴らしいと思うし、これらの街の多くは観光によって潤っているわけだ…