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日本人にとってのイタリアを代表する都市はローマだろうと思っていたが、実は結構若い人たちには(どこまでを若いというのは微妙だが、少なくとも40代くらいまでは)ミラノこそがナンバーワンらしい。           さまざまな意見があるだろうが、個人的にはミラノをパリ・ミラノとか同列に語っちゃったりするが、それってどうなの?というのが本音である。           というのも、ミラノという街はイタリアではさほど人気のある街ではないのは、意外と知られていない事実だったりする。 ロンバルディア州、イタリアの長靴列島の脚の付け根部分とでもいおうか、ともかくスイスと国境を面したかなりの北の都市である。ローマが政治の中心なら、ミラノは経済(金融)の中心地であり、工業も盛んだったため戦争の爪痕も多く、古都多…

今年の欧州は非常に暑い。実は5月末から6月半ばくらいってのは、30℃超えが多く、自由業の連中はこの時期に早めのバカンスをとったりするくらいである。なので、きっと日本の夏も暑くなるだろう。経験上、なぜか欧州の5,6月が暑いときは日本も暑い印象がある。               さて、夏といえば日本人にとっては、GWとならんで旅行に出かけられる数少ないチャンスの一つだ。多くの学生さんから社会人、定年リタイア組までが夏のイタリアを楽しむケースが多くなる季節。         しかし、夏にイタリアに行っても、実はあまり楽しめないという事実をご存知だろうか?           もちろんサルデーニャをはじめとする海辺のリゾートは別だが、それ…

日本は便利だ。 藪から棒に何をと思われるだろうけど、とにかく便利が当たり前だ。便利すぎるア●ゾンさんから黒い猫の業者が手を引いたりというようなニュースが取り沙汰されている。 が、やめた方も大英断だと思う。生活用品の買い物をこうしたネットサービスに頼っている家庭は激増の一途だろうが、それが日本では当たり前なんだから仕方がない。アメリカのような広大な国土だからこそ発展した通販も、ここまでくるとほぼいたれりつくせりの極みである。             PCを立ち上げるでもなく、スマホからアプリでポン!歯ブラシからお薬までなんでもかんでも当日か翌日には届いてしまう。イタリアにもアマゾンはあったが、さすがに今頼んで数時間後なんていうサービスはないわけで、ただの通販サイトの一つでしかなかった。       &n…

エンツォ・フェラーリがアルファ・ロメオのワークスドライバーであったことは多くの人が知るところだとは思う。フェラーリがアルファ・ロメオに対してある種の恩義を感じていることは有名な話で、エンツォ率いるフェラーリがアルファ・ロメオをF1で打ち負かしたときに発した「私は母親を殺してしまった」という言葉はあまりにも有名だ。             一方、トリノの雄であるランチアとフェラーリの関係はというと、1955年までは単なるライバルに過ぎなかったが、この年、不幸な事故などが原因でF1からの撤退を決めたランチアが、天才技師としてその名を馳せるヴィットリオ・ヤーノとそのマシンD50など機材すべてをフェラーリに譲渡することで後の伝説が生まれることになる。             D5…

ランチア・テーマ8・32。 その名が示すように、8気筒、32バルブのフェラーリエンジンを搭載したサルーンという意味そのままなのだが、誰がディレクションしたのか定かではないが、とにかく「よく解ってる」お方が指揮を取ったことは間違いない。それほど、世界中のカーマニアがぐうの音を上げたクルマの一つである。           前号でも紹介したように、エグゼクティブ(死語)がキザを決めるにはまさにうってつけのクルマで、今の大都会を跋扈する「ラクジュアリーサルーン」とは異なり、大音量やアグレッシブな外観でパフォーマンスをひけらかすのではなく、ちょいとばかり控えめに楽しむ感じの大人のサルーンだった。 なにせ、ランチアらしい上品さと、ひとたびムチを入れると轟音とともに吹け上がるフェラーリユニット(クランク角を変更しているので無茶なパワー特性はない)のサウ…

昨今吹き荒れている旧車ブームは、もとを正せば数多くのブランド復興と深い関連がある。アバルトなどはまさにその好例だといえるだろう。       フィアットxアバルトというのは、チューナーとそのベース車両という意味で、いってみれば「コラボ」だったわけだ。しかし、そんなダブルネームシリーズの中に「ランチアxフェラーリ」があったことを覚えていらっしゃるだろうか?             40歳代後半以上の世代の方なら、その存在を忘れるはずもないとは思うのだけれども、80年代の後半、ランチアは高級サルーン「テーマ」に当時のフェラーリV8エンジンを搭載したテーマ8・32というクルマがデビューした。                 &n…