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さて、単なる旧車ショーの域を超えつつあるパリのレトロモビル。         恐ろしい金額が飛び交う、ゴージャスオートサロンという感じになっては来ていますが、何と言ってもこうした旧車人気による市場高騰が生み出したのは、古いクルマのさらなる延命だといえるでしょう。 そもそも数十万、数百万というレベルの市場価格のものが、ものによっては数千万、数億となったおかげで、非常に質の良いレストレーションが施されるようになった。           おかげで、これまでどこか妥協があったようなレストアも、本当に手の込んだ素晴らしいものに変わった。         ゴムやネジ、塗装や板金などの詳細はもちろんのこと、それらが一つになったとき、なんとも言えない完成度と雰囲気が生まれてい…

レトロモビルといえば、ここ数年、自動車の史上最高価格を更新しているARTCURIAL(アールキュリアル)のオークションが目玉の一つ。 オークションの会場内じたいは、オープンになっているのですが、クルマのそばに行くには別途70ユーロ(約一万円)が必要で、文字通り冷やかしお断りな状態。 もちろん、出ているクルマたちの価格はご覧の通り…。     いったいいくらで落札されたんでしょうか…。 来るたびに思うのは、「ああ、あの時やっぱり買っておけばよかった…。」 という後にも先にもたたないような後悔の念。 数年前なら???というような値段のクルマもありますが、それでもやはりこれからも残り続ける権利を得たということで、きっとここは喜ぶべきところなんでしょうね…。       一昨年38億円近くで落札され、…

ここしばらくのレトロモビルのパターンは、メイン会場の超絶高級(高価)車両の販売&メーカーブース。かつての名残のパーツ販売。アート販売。二階会場の企画展とクラブたちという感じ。 今回、個人的に痺れたのは二階会場の企画展であった”アバルト祭り”「La Saga Abarth」。       いうまでもなく、アバルトは珍獣の類。生粋のレーシングマシンも多いので、残存数が少ない。その上、世界の名だたる蒐集家、つまり収まるべきところに収まっているので、かなり敷居の高いイベントくらいでないとお目にかかれない。       今回のレトロモビルでは、そんな貴重なモデルがそれなりの数見られたのは、なかなかにレアな体験。       以前からお伝えしているように、パリはもはや、ヨーロッパを代表するレアカーの博覧会の様相を…

なかなか珍しいパリの雪化粧。 毎年この時期はそれなりに冷え込むのですが、今年の北半球は格別寒かったのか、日本同様パリでも雪に見舞われました。タクシーもご覧の通りすっかり凍りつきました。       そんな中、今年もやってまいりましたレトロモビル。 搬入とかできないんじゃないのか? なんて勘ぐっていましたが、初日からバッチリと準備が整っていたのは、やはりここ数年の旧車業界の好景気によるものでしょうか。         ここ数年、メーカー各社のヘリテージセクションの発表が目立つ中、FCAも正式にHeritageサービスの立ち上げをリリース(厳密にはトリノが最初)。カルロ・アバルトの奥様が乗っていた実車を並べる気合の入りよう。ジャガーもタイプDのルマン優勝車を完全に復元して持ち込むなど、いずれもなかなかの盛り上がりでした。 &…

今年も行ってきましたアウトモトレトロ。 高額になるランチアやアバルトがパリやらエッセンやらに持って行かれてしまっているんだろうなあという感が否めない。 それでも楽しいアウトモトレトロ。   今回はちょっと動画で紹介。10分ほどありますが、場内の雰囲気はお楽しみいただけるかも。ちなみに撮影は平日朝。 みんな仕事しろ! それではまた近々。   A prestissimo!!

今にはじまったことではないが、世界的な和食ブームはとどまるところを知らない。 イタリアでも寿司屋ができはじめてかなりの時間がたつが、かつてのような高級和割烹的な価格帯から、いまではほぼほぼ回転寿司レベルのものまで実に幅広い。           もちろん、その多くは日本人経営ではなく、コスチュームとちょうちん、暖簾を除けばすべて外国製ということがほとんどである。                   中にはWOKすら日本の名物だという人達もいる。WOKとはそもそもは中華鍋の意味。なぜか、そのまま鍋でサーブした名残なのか、イタリアではある種のビュッフェとして馴染みが深い。そのWOKはSUSHIが併設されている場合が多く、東洋系のスタッフとコスチュームがあわ…