FIAT関連の話題の連投ですが、FCAとPSAの連合も実は業界的にはなかなか大きなニュースなので、そこにかこつけてみました。 前号に引き続いての妄想シリーズですが、妄想を力いっぱいやるのは日本人同様イタリア人も得意で、今度はリトモの登場です。 やはりFun to driveはまだまだ重要なファクターである欧州において、こうしたファミリーユースだけど、しっかりやんちゃ気分も楽しめるクルマのニーズってとっても高いのです。 また、ラリーからイタリア車がいなくなって久しいので、そういった部分でも古豪復活を祈る気分もあるのでしょう。 FIATのラリーにおける活躍は、なかなかに素晴らしいものがあり、イタリア、ラリーとくればランチアがまず出てくるのは仕方ないのですが、なんのなんの、親会社FIAT名義でも名車は数多くあります。 このリトモもその一つで、いまでもジェントルマンドライバーという、…
リバイバルブームが盛んなのは、今年もかわらないようだ。 なんと80年代のイタリアを席巻したFIAT UNOが復活するという。もちろんイタリア人デザイナーたちが自主プレのように起こしたCGレンダリングなのだが、以前にもここでFIAT 127を紹介したように、その出来がすばらしく、なかなか見ごたえのあるものが多かったりもする。 しかし、なぜUNOなのか? ちなみにこの10年街中でUNOをみかけることはほぼなかった。 田舎に行ってもPANDAこそあれ、UNOはまさに絶滅種だった。 日本じゃ、まだまさにバブル真っ盛りの頃、JAXさんが手掛けていたUNO。なかでもTURBOはまさにジャイアントキリング的に、200キロオーバーを叩き出す、なかなかのミニカーというイメージで、一部…
半年ちょっとしかたたないのに、元年ではなく2年になってしまう令和が明けました。 みなさま、今年もどうかよろしくお願いいたします。 2019年は欧州最大のフランクフルトショーや東京モーターショーが揃って盛り下がるという悲しいニュースが出ていましたが、今月11日からは幕張メッセで東京オートサロンがはじまります。 賛否あるものの、国内外の来客も含め、年々勢いを増しているこのオートサロンには、「かつてのモーターショー」的なお祭り感があるので、とても楽しいと個人的には思っています。欧州でもこの手のイベントは強い人気があるので、やはり市井の人々が求めているものと、マーケティングと称したメーカーさんたちのやり方との乖離が明確なんでしょうね…。 クルマじたいに魅力があるのも、そりゃ重要なことですけ…
今年のクリスマスは静からしい…。 これは令和になってかつての天皇誕生日、つまり23日が祝日ではなくなったことが関係しているという。 そもそも、西欧のしきたりを無理やり日本のイベントにしたので、とやかくいう筋合いはないのだが、それでも街中がクリスマスっぽくなるのは、なかなかとキラキラとした気分になったのも事実だ。 東京都心ではポツリポツリとサンタクロースコスプレを目にするというが、それでも飲食的にはただの平日となった感じが強い今年のクリスマスイブには、ややため息が出ているお店も多いという…。 ちなみにイタリアをはじめとする欧州では、家族のためのイベントなので、イブはしめやか、当日は家族とゆっくり過ごすというのが定例。プレゼントの類よりも食事などにもこだわるので、日本のお正月(もちろん昔のね)にとっても近いものがある。 あ、もちろん、もうお仕事はお休み。時…
欧州での娯楽の少なさに慣れてしまったせいか、すっかり骨董品やら蚤の市やらにうつつを抜かしている。 もともと中古車が大好きだったわけだから、はじめっから古いものが好きなことは間違いないが、新しいものには新しいものの良さが当然あるけれど、古いものにはやはり自分が知り得ない歴史や物語が背景に潜んでいるので、手に入れてからそうしたことに思いを馳せるのも、この趣味のとても楽しい一面なのかもしれない…。 そんななか、国内外のオークションサイトの活況もすごいもので、かれこれ20年のユーザーになるのだが、ここに来て一つの傾向が見えてきた…。 それが終活という言葉である。 オーディオ、レコード、楽器、車やバイク、カメラなど、いわゆる趣味のものの出品に「亡き父から譲り受けましたので詳細はわかりません&#…
1970年から86年まで、実に長い間フランスの「庶民のアシ」として活躍したシトロエンGS。 程よい大きさ、取り回しの良さ、乗り心地の良さなど、過不足のない極めてできの良い日常のアシであった。 日本人のフランス信仰たるやものすごいものがあると思うが、とりわけ「オシャレ」という点では盲目的にフランスを信じている傾向がある。 まあ、フランスというかパリな感じなわけだが、その重要な小道具は紛れもなく、ファッションとならんで自動車とパンがフランスのオシャレの決め手になっていると言ってもいいだろう。 以前にもここで語ったことがあったが、ここしばらくの自動車のデザインは、あまりにも人間無視の傾向が強く、その車に乗ったらモテるとか、素敵に見えるとか、そういったプレゼンスの面でかつての自動車たちにまったく太刀打ちができていないように思える。まあ、それが旧車ブームを支えている最大のモチベーション…