もう12月だというのに、いったいいつになったら…。 再び感染者が増える東京であるが、都内の車の数は、少なくともコロナ前よりも日々増えていることはここでもご紹介したと思う。 身の回りの知り合いでも新しくクルマを買ったという人間が増えているし、ついぞランチなどをしていると、若いビジネスマンたちがクルマの話をしているのを非常によく耳にする。これは本当に嬉しい。 どうしてもこの業界が長いせいか、ここしばらくの車に関わる暗い話題ばかりで、何より若い子たちが無関心というのが内心一番傷ついていたが、ここにきて本当に救われた感じがする。 何よりコロナ禍が一日も早く収束してくれることを望んでやまないが、来年の春以降、マイカーが増えてくれることを祈る。 イタリアもフランスも感染者が増え、このままでは経済自体が崩壊しかねないのではと感じる今日このごろ。日本もそうならないようにできること…
今回はクルマではなくて映画の話。 大人の事情でビジュアルは割愛させていただく。 昨年春からアニメ化されて、徐々に火がつきコロナ禍の影響による「おこもり」も追い風になったのか、異様にコミックスが売れ1億部突破。 ついで、10月16日から封切りされた映画がなんと3日で46億円の興行収入だという。 吾峠呼世晴さんの「鬼滅の刃」は、完全に社会現象になっている。 いまや検索で「ごとうげ」くらい入力すれば、この難しい漢字がサラリと出るほど、一般化しているのはいよいよ本物だということだろう。作品の細かい内容については各々お調べいただくとして、ちょっとだけこの作品について語りたい。もちろん個人的な意見ではあるが…。 というのも、こと映画やアニメーションといったエンタメ作品をみるにつけ、なぜかいつの間にか日本は「やさしさ」ばかりを尊重する世の中になっていた気がしていた…
このコーナーでもずーーーーーーーっと叫び続けていたが、日本の車離れは他の国と比べても顕著で、それは人のせいでなく、メーカーのせいだと言い続けてきた。 つまり、車離れではなく、メーカーによる若者無視だと。 しかし、まったくもって突然訪れたCovid-19によるコロナ禍で、事態は一変した。 東京のど真ん中でさえ、車に乗る人は増え(公共交通機関を嫌う人も増えた)、高速道路にも出張などの従来新幹線移動していた人たちによるクルマがかなり増えた。 何より平日も休日のようにレジャーに足を運ぶ家族連れが増え、クルマの需要も実際増えているという。 中でも気になるのが、若い子たちのクルマ利用である。 レンタカーやカーシェア(しかも一日乗るのにわざわざ高いレンタカーでなくシェアを使う気がしれないが…。)が増え、また中古車を買い求める若者も増えているという。 …
先の8月末日、二台のアバルト限定シリーズがまたも発売開始となった。 一台は、2015年以来、実に第4弾目となるアバルトヤマハシリーズ。 その名も、Abarth 595Monster Energy Yamaha。 今回のコラボモデルは、MotoGPのバイクのカラーリングをしっかりと反映し、専用のシートなどと相まって、かなりの特別感を醸し出している。MotoGPファンにはたまらん仕様になっている。 ちなみに日本の車好きには想像できないだろうが、欧州でのMotoGP人気はものすごい。なので、2000台はすぐに終わってしまうかもしれない…。ご希望の方はお急ぎを。 <ヴァレンティーノ・ロッシなどが出演するプロモ動画はこちら> もう一台は、かつて日本でも大人気を誇ったアウトビアンキアバルトA112のスペシャルモデル「タルガオーロ」のオマージュモデル「Scorpioneoro」だ。 Scorpioneo…
いつまでも過去を引きずるってのはもちろん潔くないのは分かっているが、 それでも現在の体たらくぶりをみるにつけ、良かった時代を振り返りたくなるのもそりゃそれで人情というやつかもしれない。 ギレルメ・アラウージョさんというデザイナーが、大胆にも過去の名物の一つと言っていい、あのストラトス、しかも今度はあのゼロを現代的な解釈のコンセプトモデルとしてデザインを発表した。 Lancia L Concept Homageという名のこのモデルは、かのストラトスの原型「ストラトス・ゼロ」に対するオマージュモデル。70年のトリノショーでデビューしてから50周年にあたる今年に発表された。 これまでのストラトスオマージュ物はほぼほぼ、プロダクションモデルをオマージュしたものだったが、ついに「原型」をオマージュしたものが登場したというわけだ。 創業114年という老舗かつ、数多くのタイトルを手にしてきたイタリア自動…
最近パンダやら、デルタやらを取り上げてきたが、特にバブルの頃活況だったイタリア車事情において、主に当時の20代などの若手にまずまず注目されていたのが、ルノー5ターボ、プジョー205GTI、そしてこのウーノターボだった。 ルノーやプジョーはちょっぴり高級というか、80年代なかばまではラリーカーとして一世を風靡していたので、なぜか日本では格上感を醸成していた気がする。 一方ウーノといえば、これまさにファミリーカーのど真ん中という印象が強く、たとえターボで時速200キロ出ると謳って入るものの、チープな内装(初期型はやたらダッシュ周りがガタついた)や、結果的にちょっとだけ安い価格などいろんな要素があって、少々格下感があった。 それにつけても、今から考えるとバブルというのは、本当にキラキラ、フワフワしていて、たかが学生の私ですら、当時はこれら三台のカタログと真剣にニラメッコし、ローンの算段を組んでい…