イタリアよもやま話〜Bollito Misto vol.45

      イタリア好きが嵩じてついにはフィレンツェに移住までしてしまったCollezioneイタリア特派員Noriによる、「イタリアよもやま話」。

 

      ちなみに「Bollito Misto」とはいわば「ごった煮」のこと。

 

      自動車、自転車、食事にワインやサッカーはもちろん、たまには真面目な社会的な?お話を勝手気ままにお届けします。

 

 

 

 

 

 

 

とりあえず開幕後、各グループが一試合ずつは消化した。
日本が初戦を落としてしまったのは非常に残念だが、総じて面白い試合が軒並み展開されていて仕事が全く手につかない。
そもそも、全仏はあるわ、F1はあるわ、W杯はあるわ、W杯開幕後は最初の週末にルマン。来週からはウインブルドン。
間違いない。欧州人はこの時期完全に仕事をするつもりがない。

 

 

 

 

イタリアは前号でも書いたように、実は優勝を決めた2006年の決勝以来W杯での勝利がなかった。
しかも今回の初戦の対戦相手は強豪イングランド。国民は期待というよりも不安でいっぱいだった。それが、見事に勝利したものだから、たまらない。
ここフィレンツェでも夜中遅くまで街中大騒ぎだった。

 

 

 

 

守護神ジジ・ブッフォンも怪我で欠き、何かと不安要素山積みでスタートしただけに、喜びもひとしおだったに違いない。第一、イタリア戦前夜には前回大会王者にして、優勝候補筆頭のスペインが、オランダに1−5で大敗するという大波乱もあり、当日の新聞では「イタリアよ!大丈夫だ!」という、励ましなのか、慰めなのかわからない記事が誌面を飾ったほどだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、打って変わっていけいけムードのイタリアは、正直まだイングランド戦の勝利の美酒に酔っている。ラジオやテレビではGod Save The Queenの替え歌や、初戦のゴールシーンなどをまだ流している。まあ、さすがに前日たる今夜くらいから、次節の分析合戦が始まるだろうが…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日の朝刊では同じイタリア人、ザックが監督と日本代表のことが書いてある。
「最後のバスに乗れるかは、本田次第!」
とにかく頑張って欲しい。
ちなみに、イタリアでの日本代表の評価は非常に高い。
「ギリシャくらいはどうにでもなるだろ?」というのが、市井の声だ。
事実素晴らしい選手たちと監督を擁する、現在の日本代表。
あの1998年からまさかここまで進化するとは夢にも思わなかったが、とにかく
ハートで負けない、結果にこだわる試合をしてほしい。

 

 

 

 

それではまた近々

A prestissimo!