イタリアよもやま話〜Bollito Misto vol.32

      イタリア好きが嵩じてついにはフィレンツェに移住までしてしまったCollezioneイタリア特派員Noriによる、「イタリアよもやま話」。

 

      ちなみに「Bollito Misto」とはいわば「ごった煮」のこと。

 

      自動車、自転車、食事にワインやサッカーはもちろん、たまには真面目な社会的な?お話を勝手気ままにお届けします。

 

 

 

 

 

 

 

そろそろ、忘年会〜新年会と続いた「肝臓痛めつけ週間」は終了した頃だろう。
いうまでもなく、ここまで飲みまくるのは日本人ならではだと思う。
イタリアにはそういった習慣はなく、いや、むしろもっと日頃から飲んでいるような気もするが、ともかく飲み過ぎの類を尊ぶ習慣は全くない。

 

 

 

日本であれば、このシーズンの電車や駅では至るところで悲劇惨劇が目に入ってくるものだが、こと欧州でこの手の失態をしてしまうと、社会的にかなり信用を失いかねない。つまり、酒は大人のものであり、分別がついている人間が嗜むものであるという概念が確立されている。
無茶飲みはもちろん、大声で騒いだり路上に寝っ転がったりするようなことは、まずあり得ない。「酒の上の無礼」というのは「ただの無礼」かそれ以上に無礼ということになるので、ホントウに気をつけなければならない。

 

 

 

そういえば、私は日本にいるころ、さほどワインを飲んだほうとはいえない。むしろ日本酒党だったのだが、その最大の理由は「頭痛」にあった。

なぜか、特に赤ワインを飲んだ後の頭痛はひどく、正直あまり得意な酒とはいえなかったのだ。

 

 

 

ところが、今はと言えば、毎日飲まないとやっていられないほどのワイン党になってしまった。だって、まったく頭痛が起きないのだもの。
そりゃあ、やめろと言われない限りは飲んじゃうに決まってる。しかも、ワインが質、量、価格ともに気軽に手に入る「地酒」なので、ますます拍車がかかる。

 

 

さて、この頭痛の原因だが、ネットや本などでは酸化防止剤やアミンが原因などと囁かれているが、正直他に何か入っているのではないだろうかと勘ぐりたくなるほど、日本で飲むワインは体に変調をもたらしてくれる。

 

嫌味っぽく聞こえたら不本意なのだが、手のひらがまだらに赤くなったり、頭痛が起きるというのは、明らかに毒素によるものだと考えるのも仕方がないと思う。

 

トスカーナは言わずと知れたワインどころである。新潟や秋田の米どころで飲む日本酒みたいなもんなのだろう。それはそれは銘柄なんか追いかけても仕方ないほど美味しいワインにあふれている。

 

 

産地直送、その場でいただくからだという声も聞こえてきそうだけど、それにしても科学がこれだけ進歩した今、酸化防止剤の程度というのも、もうちょっとなんとかならんもんでしょうかね? この頭痛症状が出る人は、アレルギー用の薬を飲むと緩和されると聞くけど、それもちょっと怖いなあ…。
ハンドキャリーで持って帰ってくるワインたちは、味こそ多少変わるけれど、そういった頭痛などの障害は起きてないんだけどなあ…。

 

なんとかならんものでしょうかね? ホント。

それではまた近々

A prestissimo!