イタリアよもやま話〜Bollito Misto vol.28

      イタリア好きが嵩じてついにはフィレンツェに移住までしてしまったCollezioneイタリア特派員Noriによる、「イタリアよもやま話」。

 

      ちなみに「Bollito Misto」とはいわば「ごった煮」のこと。

 

      自動車、自転車、食事にワインやサッカーはもちろん、たまには真面目な社会的な?お話を勝手気ままにお届けします。

 

 

 

 

 

 

 

みなさんは、楽しいクリスマスを過ごされただろうか?
今年は仕事の関係で、実に久し振りに年末シーズンを東京で過ごした。
そこで感じたのは、なんだかすっかりきらびやかなイルミネーションが目立ち、カップルたちもいろいろプレゼント購入に勤しんでいて、「実は日本は好景気?」ということだ。

 

 

 

ここで政治的な話は毛頭ないのだが、こうした現実を見ているだけだと、なんだかんだでアベノミクスはグッジョブ!というべきなのだろうか?
ともあれ、景気が良くて悪いことはないので、ここは良しとすべきなのだろうと思った。

 

 

 

 

 

一方欧州の不況はますます深刻化しており、目抜き通りのシャッターが目につくのが実に痛い。
しかし、例えばパリなどでは、カラ元気なのかもしれないが、わずかながら賑わいが戻ってきていると聞く。これは恐らくラテン人として、こうしたお寒い環境に耐えられなくなってきたんだろう。
わが町フィレンツェもお金がないなりに、賢明に街頭デコレーションを施して気分を奮い立たせている。
何にせよ、少しでも元気よく年末を過ごしたいと祈るのは万国共通なのだろう。

 

 

さて、言うまでもないことだが、クリスマスとはキリスト教徒にとっては大変重要なイベント。
今回はその内容についてちょっとご説明を。

 

 

イタリアでは決して恋人たちが無駄遣いに勤しむ日ではなく、家族で迎える一年の節目のようなイベントなのだ。
24日こそ仕事もあるが、早めに切り上げ翌日に備える。
当日の25日は朝からミサに出かけ、家族とともに実に厳かな一日を過ごす。
ご近所との挨拶などは日本のお正月そのものだ。身なりをキチンと整え、「アウグーリ!(おめでとう!)」でご挨拶する。

 

 

ここフィレンツェは、そういった季節お構いなしで毎日観光客が訪れるのだが、少なくとも25日(クリスマス当日)と26日(祝日サント・ステファノ)は基本お店のたぐいは一律閉店だ。
キリスト教徒意外にとって、特にクリスマスといえばお祭り気分の日本人にとっては、ホントウの意味で肩透かしの二日間となってしまうのでご注意あれ。

 

そして、クリスマスといえば「サンタクロース」。
プレゼント配達人という意味では、ここ欧州でも日本と概ね同じ。
まあ、そもそもは商人の聖人(エビスさんみたいなもの)セント・ニコラオスさんが元なのでプレゼントの運び人というのは、あながち外れていないか。

 

しかし、サンタクロースとは呼ばない。イタリアでは「バッボ・ディ・ナターレ」つまり、「ナターレ(生誕祭)のオヤジ」と呼ぶ。

 

というわけで、そんなこんなでやっぱりまたお休みなわけだ。
こちらの人たちは、休むために働いているという実感がひしひしと伝わってくるし、
本来そうあるべきだとこういうイベントが来るたびに思う。
僕らが生きている間に、そういう人間らしい生活が日本に来るのだろうか?
とにかくラテン車に乗ろう。気分だけでもハイにしたい。
そこからだろう。たぶん。

 

 

それではみなさん、良いお年を!

Tanti auguri e Buon anno!